私は大学には行っていません。
高卒の一般で入社した50代の会社員です。
そのため、会社が求めるものと私が求めるものが違っていても転職などは考えていません。と言うよりも転職をしようとしてもこの年齢では、正社員の道はありません。
ではこの先、会社に必要とされるように、どんなスキルアップしていくか?何のスキルを身につけなくてはならないか?が大事になります。
そこで、私と同年代のあなたには新しい仕事を覚えるより、若手の育成(コーチング)と管理(マネジメント)スキルが必要になってきます。

昭和の時代を生き向いてきた私たち。いつの時代もそうかもしれませんが昭和・平成・令和と3つの時代を生き、昭和の根性論(理不尽)と令和の法令順守(コンプライアンス)と正反対の世の中。理不尽で育ちコンプライアンスで育成する理解の出来ない世の中、こんな中で生き抜いていかなければならないのです。
不安しかない時代ですが、この時代を生きているからにはやるしかないのです。
では、具体的に何をすれば良いのか?若手の育成と管理スキルについて説明していきます。
若手の育成と管理スキル
若手の育成は、どの分野でも必要でいて難しく奥が深いものです。管理スキルと言っても、モノやカネの管理はまだしも、ヒトの管理ほど難しいものはありません。ですが、今後の成長のためどうしても必要なスキルでもあります。
若手の育成(コーチング)スキル
メリット
主に、対話をすることによるコミュニケーション能力の向上と、受け身(指示待ち)だけではない自主的行動できる能力を、向上させることができます。ほかにも、リーダーシップ力、問題解決能力、
自己肯定感などの能力向上も期待できます。
デメリット
育成なので、一度に多くの人に対してコーチングできず、結果が出るまで、時間とコーチングをする人の時間が拘束されてしまう。相手との相性やコーチのスキルで効果が変わってしまう。最悪、育たなくムダな時間を費やしてしまう事がある。
管理(マネジメント)スキル
メリット
まずは自分の管理(セルフマネジメント)、コミュニケーション・計画・目標設定・タイムマネジメントが身につく。部下や後輩をマネジメントできれば想像以上の成果が出せる。
デメリット
セルフマネジメントでさえも、いろいろなスキルを学び身につけていかないと、良い成果が出づらい。自分以外の人のマネジメントは、人を動かすことが必要なので労力と根気が必要になる。

若手の育成と管理スキルと言いましたが、育てる=成長させる気持ちや、根気が無いととても続きません。この点だけ考えれば昔のほうが楽だったような気がします。
管理を最適化に言い換えればやりやすくなる
管理と最適化の定義は、下記のようになります。
管理(マネジメント)=物事や事務を管轄して取り仕切ることで、ある基準から外れないよう全体を統制すること。
最適化(オプティマイゼーション)=特定の目的を最大限に達成するための最良の解を見つけ出すプロセスのこと。
言葉の語源から考えると、マネジメントは”どうにかする”なのですが、管理の意味としては取り仕切るや基準からはみ出ないようにする、型にはめると言う意味になります。
一方、最適化の語源は”最善”なので、良い方向に改善していく。ベストな状態にするになります。
とはいえ、皆さんの能力があるので個人差が出てきます。
人には能力の幅がある
意味が少し変わってしまうかもしれませんが、人それぞれ性格や能力が違うので、管理⇒最適化にすれば個々に合ったマネジメント(ここから最適化)にすれば、個性を生かし育成できると感じています。
管理者・監督者・リーダーとしての責任を果たす
責務(役職)によって、責任が取れる範囲が違います。全ての責任は私が取るから好きにやってみろと言われた事がありますか?
若いころ、この一言がとてもうれしく頑張れました。特に若い人は、責任=プレッシャーがあるから最大限の能力が発揮できていないことが多いのではないでしょうか。リーダーになると、このプレッシャーを感じながら判断(決断)をするので、覚悟が必要になります。
若手の育成・管理は、やりやすい環境を整えることが出来れば最大限それ以上の能力が発揮できるようになると思います。環境を作れるのはリーダー以上の権限と覚悟がある人だけです。
最適化を掘り下げて考える
受け取り方の問題ですが、ヒト・モノ・カネを管理するとなると、自分のやり方次第でヒト・モノはある程度コントロールできますが、ヒトだけは簡単にはいきません。お分かりの通り考えや感情があるかです。
同じ考えでなくては管理ができない。同じ方向をみていなければ管理できません。しかし、管理者や監督者にはそれをある程度は従わせ、管理するのが仕事の一部になります。ですが人の感情は簡単に動かせません・・・
そこで、管理を最適化に変換すればヒトを従わすではなく、”効率が良くなるように指導する”と言う考え方に変えられると思います。
管理者・監督者(リーダー)には、いくつかのタイプに分かれますが、私はあまり上からものを言わずできるだけ部下の意見を尊重していきたいタイプ(関係性を重視)なので、最適に部下の成長を促すための指導と考えれば、上司としてのプレッシャーが和らぎます。

こんな言葉を知っていますか?
突然ですが、有名な山本五十六の言葉です。
やって見せ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず
人の気持ちが動くすべてが、入っている言葉だと私は思っています。
人の手本となり、寄り添い、感謝しないと育成はできませんと言う”人の本質”を理解した行動が必要だと言っています。
やっぱり最後はヒト対ヒトである
仕事だけの付き合いでも、山本五十六の名言のように寄り添うように行動できれば、良い方向に進んで行くでしょう。しかし、現実はそんなに甘くありません。自分の子供に対してもできていないのと同じように、大丈夫であろう又は面倒になっていくことが多いです。
やはり最後はヒトの感情なので、少しでも名言のように行動に近づけられれば、敵対的な関係ではない限り、相手は分かってくれると思います。
思いや熱意は伝わります。ただ、相手との距離感や温度の見極めは注意が必要です。
まとめ
50代の私たちは、いままで培ってきた知識と経験が武器となります。
それは、コーチングとマネジメントスキルです。
マネジメントの意味は管理ですが、ここではマネジメント=最適化(最善)と言い換え、力ずくで形にハメるような昭和の管理方法は、今の時代は無意味なのです。
相手は人です、高圧的に力でどうにかしようとしてもただ離れていくだけです。
思いや熱意があれば、相手に伝わります。
自分の子供と同じくらいの年齢でも、大人でありひとりの人間です。
ここで高圧的な態度になる人は、自分が社会人になった時自分が絶対になりたくなかった人そのものではりませんか?
あの時の気持ちを思い出して、若人たちを最適化していきましょう!!
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